2011年2月9日水曜日

日本の経済大不況を招いた原因

3.大不況を招いた原因

世界は、米国のサブプライムローン(低所得者向け高金利型住宅ローン)暴落に端を発した金融危機は「対岸の火事」ではなく、トヨタを初め日本の一流企業でさえ正式社員の大量解雇が出るというように、私たちの生活基盤を脅かし始めてきております。

 日本において私なりに考えて見ますと、このように暗い影を落とし始めたのは、以前よりその原因があるように思います。

ジャパン・アズ・ナンバーワン

 麻雀で例えるならば、いつも一人勝ちする日本の輸出企業や日本の経済システムをさして、以前にアメリカで「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言う本が出版されましたが、その本には日本の経済システムこそナンバーワンと賞賛し、褒め称えてあったことによって日本人はすかっり有頂天になり、つい浮かれてしまったのです。

 それまで、恵まれた環境や高度成長を成し遂げた要因をよくわきまえ、むしろこれらのことに感謝し謙虚になるべき時に、つい大事なことを忘れてしまい、政治家も官僚達もそして国民もただ、のほほんと過ごし、非常時の備えを忘れていた、そのつけを払わなければならなくなったのが日本の原因の一つではないだろうかと思います。

② 平和ボケ


日本の終戦処理が米国で行われた事は、経済面ではある意味では幸いだったと思います。

もしも、これがソビエトによって進められていたらと思いますとゾ~といたします。実際に北海道はソビエトが支配しょうした動きあったようです。

 戦後60年、米国の核の下で外部から侵略される心配もなく、貴重な平和が得られたことは重要な事であり非常にラッキーな事であったと感じます。

勿論、この平和の影に沖縄に代表する深刻な基地問題や、日米軍事同盟によって毎年6千億円にも及ぶ負担はありましたが、なにより60年に及ぶ平和が続いたことは大変幸せなことでありまして、よく考えて見る必要があります。

この大事な事をつい忘れ日本中が平和ボケしていたのではないでしょうか?

中立国家のスイスですら国を守るため軍隊をおき、微兵制度を敷いて、退役後も毎年軍人訓練を行うなど、国民の気持ちを引き締めております。

湾岸戦争の際にお金だけで解決しょうとした日本の姿勢に対し、血も汗も出さない日本を世界の世論から厳しい批判を浴びたというのは、世界の目はそれだけ厳しいのです。